黄昏の約束 溜め息と決意 珠紀「そうだ!美鶴ちゃん!美鶴ちゃんが反対するんじゃ!」 祐一「許可はもう得た。ずっと心配していたんだが、お前達は仲が悪すぎる。少しお互いを知っておけ」 ケンカする兄弟の仲裁に入るお父さんみたいだよ、その発言。 祐一「それから拓磨。お前は名前に素っ気なさすぎる。もう少し考えてやれ。気にしていたぞ」 拓磨「…」 祐一先輩の言葉に拓磨は黙り込んだ。 真弘「…いや、落ち着け、俺。こいつ相手なら男みたいなもんだ、いや、でも名前は…いや、大丈夫だ、…よな?そうだよな?俺」 真弘先輩は何やら一人でぶつぶつ呟いてるし。 拓磨「面倒臭い事になってきた…」 拓磨の溜め息混じりの言葉が耳に残る。 珠紀「嘆きたいのは、私なんだけどな…」 そう呟いて今まで何も意見をしなかった名前の方を見れば、そこに名前の姿は無く。 辺りを見渡して探して見ると、端の方で何やら考え込んでいる名前を見付け溜め息を吐いた。 それは、拓磨や真弘先輩も同じだったらしく、同時に溜め息を吐く私達を見て、名前はキョトンと首を傾げた。 ………うん 取り敢えず真弘先輩が名前に手を出そうとしたら、乙女の鉄拳をくらわそう。 そう固く決心をし、それぞれの混乱の中で、昼休みは終わりを告げるので御座いました。 [*前へ][次へ#] |