黄昏の約束 忘れていた事 「名前…」 私がキョトンとしていると、玉依姫がそう言った。 そう言えばまだ名乗って無かった事を思い出す。 珠紀「私は春日珠紀。宜しくね」 真弘「俺様は鴉取真弘だ。真弘先輩様って呼べ」 拓磨「…鬼崎拓磨。拓磨でいい」 皆、思い思いに自己紹介をして行った。 彼等の紹介を一通り聞いて、私は居住まいを正して言った。 『名字名前です。名前って呼んで下さい。これから宜しくお願いします』 そう言って微笑み深々と頭を下げて一礼した。 その後少し談笑して、拓磨達は帰って行った。 それを見送って、私も美鶴によって用意された自室へ戻った。 [*前へ] |