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小説「宵闇の皇子様と明星の皇子様」
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だからこそ、ガイゼルは。

「そうか?……なら早速、今夜から励むか?」
そう返した。

すると、マリエッタも。
「えぇ。良いわよ?今日から、一週間は一番孕みやすい周期だから、もしかしたら、一発で決まるかもね」
そう切り返す。



このやり取りは、やけに簡単になされたが、本来なら人の大勢、居る場所で口にするべきでない単語が出た。


しかも、それが男であるガイゼルではなく、女であるマリエッタが、オブラートに包まず、そのまま易々と言葉にした事に皆、固まった。

先程から、マリエッタは見目麗しい妙齢の女性が口にする言葉としては、些か、過激と言える発言を繰り返している。



長い付き合いであるガイゼルは、マリエッタが、そう意味では、かなり普通とは違うと知っているので、今更、驚きはしない。



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あきゅろす。
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