BL小説「虜」 希望の陰に さらに、粗悪品の中には、服用すれば死に至るモノまで、出回る始末。 結果、この粗悪品のせいで、沙樹の最大の原産国であるリーフ国は、甚大な損害を背負った。 一計を案じた時のリーフ王は、公益と民の命を守る為、違法な取引を取り締まる独自の取締機関ノワール・ガーディアンを設立した。 設立以降、ノワール・ガーディアンは精力的に動いた。 リーフ国と他国の国境沿いにある町や集落で行われていた違法な取引を一つ一つ、着実に検挙していった。 しかし、ノワール・ガーディアンの存在も、違法な取引をする者達を減らす事は出来ても、完全な撲滅には至らず、イタチごっこの状態が、何年にも渡り続く事になった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |