BL小説「虜」
小さな身体の大きな想い
誰かを想って、未来を希う。
今の感情が、そんな感情に近いのだと、理解出来なくても、小さな二人の育む想いは確かにあった。
普通の大人からすれば、子供が何をと、思われるかもしれない。
でも、彼等は彼等なりの感情を持っていて、小さくとも、一人の人間。
誰かを想い。
誰かを愛する。
それには、年齢なんて関係ない。
多分。
彼等は、幼いからこそ、大人が持つ余計な価値観や、周りに振り回さずにいるのかもしれない。
確かに、互いの立場。
それを考慮する場面はあった。
だが、本当に立場を考えたならば、また会おうなんて考えは浮かばない。
理由を付ける必要はない。
まだ彼等は幼い。
そんな幼い彼等の最善策は、大人から見ればチープなモノ。
でも、それを笑う事は誰にも出来ない。
だって、子供はいずれ大人になる。
果たして、大人になった時。
彼等は、その想いを持ち続けていられるのだろうか?。
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