BL小説「虜」
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だからだろうか?いつの間にか、アリファエルのフィラムへの感情は本人の知らない所で‘恋’よりも‘愛’に近いモノに変化していた。
無自覚の‘恋’であり無自覚の‘愛’の感情。
アリファエルが、初めて体験する‘恋’と‘愛’。
人は、どんなに幼くとも、誰かに‘恋’をして、‘恋’に落ち‘愛’を知る。
だが、何の因果なのだろうか?。
かつて、アリファエルが今、悩んだ事と同じ悩みを父親である皇帝も、持っていた。
怖い程の感情。
初めて感じる自分の中にある狂気に似た感覚。
しかし、皇帝とアリファエルの一つの違い。
それは、やはり年齢。
皇帝が、この悩みを抱いたのは、18歳の時の事。
‘恋’を知るに年齢は関係ないとはいえ、七歳の子供が、感じる感情としては、些か早い感情だった。
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