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BL小説「虜」
2
フィラムは自分の中にある感情を持て余していた。


ここで、ハービィに話せば、何かが変わるだろう。
だが、何故かフィラムは話すのを躊躇った。


「ホントに何でもない…」
「フィラム…」

これは、何も言いたくないって顔だな。

と、ハービィは感じた。

ハービィは、少し考えた後。
「んー……一人で考えたいか?」
と、言った。
「…えっと……」
しかし、態度がそうだと、言っているフィラムに、ハービィは。
「なら、邪魔しねぇよ…」

そう言うや、静かに、その場から立ち去った。



一人になったフィラムは、また夜空を見上げた。


何故か、星を見ていると、ざわつく心が落ち着くのをフィラムは感じていた。


柔らかな光りを放って、空に輝く星。


まるで、何かを教えてくれているようだと、フィラムは思った。





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あきゅろす。
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