BL小説「虜」
不可解な感情
何だか、胸が苦しい。
何故なんだろう?。
あの時のあの瞬間を思い出すと、胸が苦しくなる。
浮かぶのは、悲しそうなあの顔。
モヤモヤとした感情が、フィラムの中に沸き上がる。
暫く、部屋の窓から一人、夜空を見上げていた。すると、後ろから声が掛かった。
「おい、どーした?」
「あっ…」
「こんな夜中に、まだ起きてるなんて、珍しいな」
振り返った先に居たのは、ハービィだった。
「なんでもないよ…」
フィラムは、何となく、そう答えた。
すると、ハービィは軽く微笑みを浮かべ。
「んー…そうか?お前、朝から何か、上の空だったけど、一人で悩んでても、何も解決しないぞ?」
と、言った。
「ボク、悩んでる様に見える?」
そう聞くと、ハービィは。
「あっ?もしかして、自覚無しだったか?」
と、言った。
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