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BL小説「虜」
3
セルネスは星の力を使って、過去を見通し、朧げな未来を見る。


だが、この世に確定している未来なんて、一つもない。

ただ、セルネスは見えている可能性の一端を紡ぐだけ。




そして、セルネスの子供は必ず、親以上のセルネスとしての能力を持って生まれる。



だが、そこには一つの落とし穴があった。


それは、残酷な現実。


有無を言わさず、親以上の力を手に入れる代償としてか、子供は母親の命と引き換えにして、この世に生を受ける。










『私は、やっと母の気持ちが分かる気がします…マリーは知っていましたか?母も、セルネスです…』
穏やかな顔で、そう言った相手。
だが、そう言われた彼女は。
『知ってるわ。貴方には言わなかったけれど、貴方のお母様は、あのエディ様よね?……私、生まれる時、エディ様に運命を占ってもらった事があるから…』
と、答えた。





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