BL小説「虜」
2
皇妃は、三年前。
突如、アリファエルの教育に関する事に、あらゆる口を出した。
全ては自らが、操りやすい愚帝を作り出す。
その為だけに、この三年間。
皇妃は、アリファエルの教育に、心血を注いできた。
しかし、アリファエルという存在は、母親の意にただ従うだけの子供では無かった。
だが、そうは言っても、皇妃が、長年に渡り作り上げた権力は絶大だった。
皇太子とはいえ、まだまだ子供のアリファエルは、それに敵わない部分が多々あった。
ある時、皇妃は次期皇帝たる者の側に、身分賎しい者を近付かせるなど、あってはならないと言った。
その結果、一時期アリファエルの周りには、貴族の子弟ばかりが溢れていた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!