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BL小説「虜」
驚き
「では、前置きはせずに、用件だけを言う」

「あぁ」
と、カレルカル。

「はい」
と、カレンディラ。

「なんでしょうか?」
と、ルキウス。

クレアシアとアレクシアも、静かに言葉の続きを待った。


アリファエルは、その場の五人が話を聞く体制になるのを見て、聞いた。


「…私がリーフへ遊学していたのは、皆も知っているな?」

そして、部屋に居る自分以外の五人全員が頷くのを見て、アリファエルは言った。

「私は…そこで、伴侶としたい者を見つけた」

そのアリファエルの言葉で、五人は驚きに言葉を失った。


最初に、沈黙を破ったのは、カレルカル。


「そりゃ、めでたい。…それはお前が自分で決めたんだな?」

言外に、周りが強制したか?と聞いた。

すると、アリファエルは軽く笑って。

「私が自分で選んだ者だ。私は、その者以外を愛する気はない」

と、強く返した。


その顔に、カレルカルは。

(ふん、遊学前はちょっと賢いだけのガキの顔だったクセに、今の顔は、男の顔だな。成長してるってわけか)

と、思った。





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あきゅろす。
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