BL小説「虜」
4
何故、クレアシアは、次期皇帝となるアリファエルの元に、最初から居なかったのか?。
それには、理由があった。
廃された前皇妃の考えに、父であるバイスが共感できなかったからだ。
我が子の未来を優先し、意図的に皇太子であるアリファエルから遠ざけた。
現当主である自分は現皇帝に仕えている。
次代までには、まだ時間がある。
その時のバイスは、そう考えていた。
だが、状況は変わった。
猛毒でしかなかった前皇妃は死んだのだ。
ならば、家訓に従って、息子を皇太子に仕えさせなければと、バイスは思った。
アリファエルは力を求め、自らの手足となる者を求めている。
自分の申し出を断る事はないだろう。
と、バイスは見抜いていた。
そして、やはりというべきか、アリファエルは申し出を受け入れた。
これにより、離れて暮らしていた双子は、久しぶりの再会を果たす。
クレアシアとアレクシア。
彼等も、物語の重要人物。
これから、どう展開してゆくのだろうか。
それは、神のみぞ知る。
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