BL小説「虜」 歯車は廻る 相思相愛の二人の幼子。 そんな二人を取り巻く人々。 死人への愛を忘れられない男。 愛を知らず、恋に身を焼く感情を知らない少年。 主を影より支え、自らの幸せを手放した男。 愛情を捨て、残酷な宿命に生きる道を選んだ男。 愛情を捨て、主への忠義に生きる事を決めた男。 偽りを生きる美しい女。 偽りを生きる女を守る男。 我が子を道具とし、愛に狂って、死んだ女。 歯車は廻る。 二人の幼子は、いつまでも、子供ではない。 時間は静かに、されど、確かに過ぎてゆく。 これから、始まるのは、彼等と彼等を取り巻く者達の物語。 死者との約束を守り続ける男に訪れる真実。 相思相愛でありながら、別れを選んだ二人に訪れる新たな道。 愛を知らず、恋を分からない少年に訪れる出会い。 偽りを生きる女が知る新たな真実。 美しい主を守る男が知る真実。 主を守る男の過去。 さぁ、舞台は整った。 新たな物語の始まりだ。 [*前へ] [戻る] |