小説「召喚と召還の結末」
6
だが、ただ暴力の限りを尽くしても、意味はない。
では、どうするか?。
力には、力で対抗するしかないと、ブラックは考えた。
だが、ただの力では意味がない。
そう考えていたブラックはある時、気狂いという存在を知る。
誰よりも純粋でありながら、誰よりも残忍。
血を好み、戦いを楽しむ気狂い。
そこで、彼等を一人でも戦力に出来れば、百人力どころから千人力だと思った。
しかし、普通の人間には彼等を制御する事は難しい。
その為、彼等が戦う場所は生き残るが難しい激戦区か、敗退戦に限られた。
気狂いには、その殆どに親はおらず、親族が居たとしても、気狂いには係わり合いになりたくないという者達ばかり。
だからこそ、誰もが躊躇なく、気狂いを死線へと送り出す。
生きて帰ればまた兵力として使うだけであり、例え死んでしまっても、誰も困らない。
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