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小説「召喚と召還の結末」
結果
『でも、あのカスティアーデが、人間との間に、子供を作ったのは、事実なの』

こんな嘘を言う女ではない。


なら、信じられない事だが本当に、あのカスティアーデが人間との間に子を作ったという訳か。


頭の痛い問題だ。



魔物達の王が、捕食する筈の人間を愛し、あまつ、子を作った。


これは人間と魔族。

その両者にとって、大きな問題。


≪まだ人間達は、その事を知らぬようだな≫


風は、様々な事柄を運ぶが、得てして、断片的な情報しか、聞き取れない。


だが、また人間が、合いの子の情報を掴んだという話は流れて来ない。


今だ、宴に興じる音しか流れて来ない。




『でね?私、問題が大きくなる前に、カスティアーデの子を浚ってこないといけないの』
≪殺すのか≫
『いいえ、違うわ。御優しいバスティナが、子供を生かしてほしいと、魔王陛下に嘆願したから、ワザワザ助けに行くの』




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