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小説「召喚と召還の結末」
2
カスティアーデが、高位の魔族である事は、間違いない。


だが、‘魔王’を名乗るだけの力はない。


≪人は喜びに沸いているな‘魔王’を倒したと≫

今も、祝賀に明け暮れる人の声を風は運ぶ。

なんて、愚かなと思った。

『みたいね。これで、平和になるなんて、思ってるんだもの馬鹿みたいだわ』
≪‘魔王’は、人ごときには、決して倒せぬ存在であるに、何故、人は理解せぬのだろうな≫
『‘魔王’陛下には、私達でも、逆らえない』


魔族と魔物。


この両者に、明らかな力の差があるように、魔族間でも、明らかな差がある。



‘魔王’とは、全魔族を統べる存在。



故に、比類なき力を持つ存在。





≪それで?カスティアーデが倒されたからといって何故、貴様が困る?≫

だが、ここでセラスティーアは、またもや爆弾発言をした。

『カスティアーデには、子供がいるのだけれど、どうやら、その子は、合いの子らしいのよねぇ』

≪それは貴様が愛を語るより有り得ない事態だな≫


そればかりは到底、信じられなかった。




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