小説「召喚と召還の結末」 5 「ほぉ。では、どうすると?」 「勿論、参戦します。しかし、この戦に犬死にするだけの価値はないと言い切った貴方は、どう戦うのです?戦自体に興味は無く、‘王’と戦う事だけが、目的ならば、貴方の存在は、私には邪魔なだけです」 キツイ口調で、言い放つアーネスト。 すると、バルバロッサは更に楽しげな笑みを浮かべ。 「クックク。分かっているさ…そうだなぁ。俺は‘王’を相手にしよう。そうすれば、俺は楽しめるお前は、楽になる。これで、どうだ?」 と、言った。 それに、アーネストは、少しの間、考えた後。 「今回、貴方は享楽も兼ねて、‘王’の相手を一手に引き受ける。その代わり私に、あの四人全員を相手にしろと?」 と、言った。 「あぁ、良い取引だろ?お前なら、あの四人を相手にしても、戦えるはずだ」 愉快そうに、そう口にするバルバロッサに、アーネストは呆れながら。 「分かりました。確かに、四人だけなら私でも、対処できます」 と、答えた。 「楽しみだなぁ」 「私は楽しくありませんよ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |