小説「召喚と召還の結末」 バルとリーア (んー…なんか、団長てば、機嫌悪りぃーな) そう考えながら、地べたに座り込んで、ちびちびと、酒を飲むバル。 そんなバルに。 「バルトロメイア。お前は、よくこんな中で、酒を飲めるな」 と、そう言葉が掛かる。 その言葉を聞いた途端、苦虫を噛んだような顔をして。 「リーア。お前、俺が、その名前で呼ばれんの嫌いなの知ってるクセに、呼ぶんじゃねぇよ」 と、嫌そうに答えた。 すると、リーアは。 「何、ただの嫌がらせだ。気にするな」 そう悪びれもせず、言った。 そんなリーアに、バルは幾分、呆れた様に。 「嫌がらせかよ。まさか?お前、それだけの為に、声掛けたんか?」 と、聞いて立ち上がる。 すると、リーアは。 「馬鹿らしい。用がなければ、私がお前などに話し掛ける訳が無いだろう」 と、冷たく言い放った。 「うぇ…ハッキリ言うねぇ…で?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |