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小説「召喚と召還の結末」
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息を吐き出すのも辛いはずなのに、尚も友は言葉を紡ぐ。


『最後だ…一つ…お前に、教えといて……やるよ。…目に見える…モノだけが、全てじゃない。……俺が、お前に立ちはだかった理由は…それだ』


その言葉を最後に、友は静かに息を引き取った。


次第に、身体から温かさが消え、冷たくなっていった友。


いつだって、庇われてきた。

いつだって、助けられてきた。



この友は。


『ちゃんと自分でも、考えろよ』


いつも、そう言って、苦笑いを浮かべ、短慮な所のある自分を嗜めて、忠告してくれた。



でも、そんな事を言ってくれる存在は、もう居ない。




友を殺し、その後、友の大事な者達を何の罪も無い存在を殺した自分。


人々から救世主と崇められても、今だ消えない痛み。


自分にとって、悪夢でしかない夢は、いつも、ここで終わりを迎える。






「俺は、どうすれば良かった?…」


思わず、漏れた言葉。


しかし、分かっている。


もう、誰も自分の問いに、真に答えをくれない事を。



もう自分は、選んでしまった。


決して、過去には、戻れない。


犯した過ちは消えない。




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あきゅろす。
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