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小説「召喚と召還の結末」
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それから数度、剣を交わした後。

不快感が限界にきたカリスは。


「煩わしい、下がりなさい!!」
その言葉と共に、剣圧でパースを吹き飛ばした。



凄まじい勢いで、壁に激突する侵入者。



しかし、驚くべき事に、まともに、受け身も取れない状態で、壁に激突したにも、かかわらず侵入者は、すぐにも、立ち上がり。

更には、本人にしてみれば、楽しげなカリス以外にしてみれば、狂気の声をあげた。


「ャア゛〜…カァス゛…もぉ〜っぁお〜アショ〜!!」
それには、カリスも、眉を寄せ。


完全な傍観者と化していた兵士達を指差し。

「嫌です。あなたの相手は疲れますから、そうですねぇ……まぁ、彼等に、代わりに遊んでもらいなさい」
と、彼等にしてみたら、自身への死の宣告に近い事を平然と口にした。


途端、ターゲットが兵士達に切り替わった。

兵士の侵入者であるパースに対しての抗う力が弱いからだろう。


そこからは、一方的な暴力に切り替わった。

カリスは、繰り広げられる暴力に、見向きもせず、剣を鞘に納めると。


議場の上座から、騒ぐでもなく、怯えるでもなく、この事態を静かに見守っていた王へ。

「王様。今すぐ、ご決断を我等『ヒュプノス』には、あのような戦狂い人が多数おります。故に、もはや、無駄な議論に時間を割いている暇は無いのです」
カリスは、このままでは、他も暴走するぞ?と、仄めかした。

王は鋭い視線を向けた。

しかし、カリスは気にもせず。

「このまま無為に、あなた方が時間を使うならば、我等『ヒュプノス』は、我等の力を真に欲する者の元へ行かねばなりません」
更に王を脅しに掛かった。


カリスにしても、パースの相手をして、若干気分が高ぶっていた。

これで動かぬなら、敵となり、最悪の滅びを与えてやろうという残虐な気分になっていた。


カリスの言葉に、王は考える。


今、自身の前で行われている一方的な暴力。


しかし、この場のこれは、彼等にしてみれば座興程度の事。


最強にして、最悪の『ヒュプノス』の本当の実力は、こんな生温くは無い筈。





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あきゅろす。
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