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小説「召喚と召還の結末」
3
一方。



外での話など、まったく知らないカリスだったが、よく知った気配が、僅かな殺気を放ちながら、間違いなく、こちらへ迫って来るのを感じていた。


(おや…?団長。彼を放ったのですか)


自分は、彼を知っている。

彼は、戦わずに、時を過ごせる人間の筈がない。


自分は彼よりも、実力は上だ。



だが、この場に居る愚鈍な者達は、どうなるのか?。

(まさか、私が守るのですか?そんな面倒臭い事、絶対に嫌なんですけど…)


まぁ、あの団長ならば、何か策を考えているだろう。

カリスは、そう思う事にした。


(一、ニ、三)


ーバァーッン!!ー。


カリスが心の中で、三秒数え終わると、議場の扉が吹き飛んだ。


「な、何者だ!!」
「陛下をお守りしろぉー!!」

様々な声が、議場に交差する。

しかし、腕に覚えのある者は、それを感知した瞬間、一瞬だけ自分の死を意識した。


何故なら、扉があった場所の奥の通路。


そこから、ゆっくりとした足取りで、此処を目指す存在は、強いと。




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あきゅろす。
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