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聖王の御手のうち(本編+SS/完結)
7
 明石と僕の間にあるものが、いったい何なのか。
 それがわかれば僕も、少しは楽になれる気がする。

「わかりません。ごめんなさい……」

 少なくとも、東原さんは僕の話をまともに聞いてくれている。
 僕の話を信じて、何らかの心の動きを見せてくれている。

 これは現実?
 それとも、僕が望んでいるだけの夢?
 全部、夢。
 そうなんだろうか。

 だったら、誰か教えてほしい。
 いったいどこまでが現実で、どこからが夢だったのか。











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