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龍のシカバネ、それに月
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 布団にもぐりこんで、枕にこめかみをつけた途端、どっと涙が溢れた。

「撫でて下さいよ、青鷹さん……」

 枕に口元を押し付けて声を殺した。

 あの大きな手で。
 雑なかんじに、わしゃわしゃって。
 いつもみたいに撫でて下さい。

 言ってもどうしようもない言葉ばかりがこぼれ出て。
 泣き疲れた目を少し上に上げた時、窓の端に三日月が見えた。

(三日月……)

 そうだ。
『優月』。
 僕は……月の名を継ぐ者だ。

















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あきゅろす。
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