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龍のシカバネ、それに月
6
息を、深く吸って吐いた。
僕に、それ以外の生き方はない。
(客観的に考えて、北に配される場合が一番厄介だな)
何しろ影時は、会談の場ですら結局、匣宮に従うとは言わなかった。
どうするつもりなのか、まるでわからない。
そんな影時のそばで匣姫として支援できるのかどうか。
(……自分のことなのに、まるで他人事みたいに考えてるな)
食べ散らかした蜜柑の皮をゴミ箱に捨てて、もう寝ようと押し入れの布団を敷いた。
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