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龍のシカバネ、それに月
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 灰爾さんが、こっちを見たような気がした。
 几帳ごしに目が合ったような。
 笑いかけてくれたような。

 それから、灰爾さんは体ごときつねさんに向けて、頭を下げた。
 次に顔を上げた時、灰爾さんの顔から笑みは消え、背後の几帳に雪乃さまの姿は消えていた。

「西の頭領として匣宮さまに申し上げます。西は再興をゆえとして、匣姫を強く所望致します」











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あきゅろす。
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