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君の終焉を


あれから一週間。

事故の原因は自動車の運転手の居眠りによるものだと分かった。

何の罪のない由基の死。

ぶつけ所のない怒りは胸の中を渦巻くだけで…

数多いる生物の中、神はどうして彼を選んだのだろう。

どうして彼に、終焉を与えたのだろう。

これからもっと、たくさんの思い出を作るはずだったのに。

二人で幸せな人生を歩むはずだったのに。

なのに…どうして由貴を選んだ?

由貴が一体何をした?


あの日からぽかりと空いた心の穴は、塞がることを知らず。

走り去ってゆく生命の光を、見届けることしか出来なかった後悔が、その穴を更にえぐる。

かけがえのないものが消えた世界。

溢れる想いは孤独の中に溶けては広がり、波紋を描き…






「由貴……」






見上げた青空に、君が最後にくれた言葉を奏でる。


好きで、好きで、大好きで…


世界の誰よりも大切な君へ。




ねえ、由貴。

俺は君がくれた優しさも温もりも、

君の全てを忘れない。

お前をずっと想い続けるよ。




いつか必ず会いに行く。


今は離ればなれだけれど、

いつかまた、必ず巡り会えるから。

だから、それまで待っていて…




ねえ、由貴…













『大好きだよ…』











*‐end‐*



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あきゅろす。
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