始まる終わり 俺の歓迎会は、正直、結構楽しかった 戦闘用軍人のみんなは、俺と歳も近かったからか、隔たりなく話すことができた。 たった一晩しか話してないけど、みんなとすごく楽しく過ごせた。 馬鹿みたいに笑って騒いで、いつの間にか酔いつぶれていた。 藍と青葉は、飲んでいなかったみたいだけど。 この一晩で分かったことは、 全員がユアン様を溺愛していること。 「ユアン様はみんなの父親みたいな存在で、すごくかっこよくて、すごく頭が良くて、何もかも最高で、とりあえず神!」と全員が口をそろえて言った そのときは、それがユアン様への異常な執着愛だなんて、思いもしなかった こんなに普通の子供が、戦争で最前線で戦うことなんて、 このときは考えもしなかったんだ [*前へ][次へ#] |