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勢いよく飛び込みすぎて、千裕は倒れこんでしまった。


手すりにもたれる千裕の腕の中で、わんわん泣く。


そんな私の髪を撫でて、千裕は「かわい……」と呟いた。


「まひる、そんなに嬉しい?」


ブンブン首を縦に振る。


「千裕は?」


「俺も、すっげぇ嬉しい」


千裕の、抱きしめる力が強くなる。


どうしよう、幸せすぎる……


「まひる、花火見なくていいの?」


「このままがいい。」


花火見るよりも何よりも。


この腕の中はすごく幸せやから。


「ん、まぁ、離さないけどね」


「うぅ……」


キュン死にしてしまいそう……


「まひる、こっち見て?」


そう言われて反射的に千裕を見ると、近すぎて、恥ずかしくて顔を逸らそうとする。


「ダーメ。」


だけど千裕の両手にがっちり掴まれてしまい、身動きが取れなくなってしまった。


目だけは逸らそうとするけど、千裕のまっすぐな瞳に捕らえられてそれもできなくて。


「大好き」


そう言われて、ゆっくり、唇が重なった。


「二人の初めてのキス、だね」


すぐに離れた唇に、少し物足りなさを感じる。


って、私は痴女か……!




*

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あきゅろす。
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