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私の下駄箱の中を見て、会長の動きが止まる。


「どうしたのー?」


玄関を出たところにいる千裕が私たちに聞く。


私は、なんとなく千裕に知られたくなくて


「なんでもないから先に行ってて」


と笑顔で言った。


千裕たちは、なんの疑いも持たずに歩いていってしまった。



ボーっと突っ立つ私に、会長が「ちょっと待ってろ」と言うと、どこかに行ってしまった。


はぁ、なにこれ。


イジメ、ですよね……?


理由は……、まぁ、想像つくけど。


なんの取り柄もない私が、全校生徒の憧れの的である生徒会に入って。


そりゃぁ、妬まれるわな。


でも私だって、入りたくて入ったわけじゃないし!と、心の中で悪態を吐いてみる。


まぁ、なんだかんだで楽しんでるけどね。


千裕と、仲良くなれたし……


そこで、ふと思い出す。


千裕と言えば……


『千裕に近づいたとかで、私に嫌がらせしてきたのよ』


結子ちゃんの言葉。


あれは、確か……


岡垣瑞穂。



「こんなところで何してるの?まひるちゃん」


その声に、背筋が一瞬凍りついた気がした。



「……瑞穂ちゃん」


その人は不敵な笑みを顔に浮かべて、立っていた。



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あきゅろす。
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