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「で、どうなの?まひるちゃん」


「………」


「あたしと一緒に……」


「過ごす!」


「うおっ」


嬉しすぎて、千裕に飛び付いた。


「まひる……」


「過ごすぅ……」


泣く私を、千裕は優しく受け止めてくれた。


背中を撫でる千裕の暖かい手が心地いい。


わんわん子どもみたいに泣く私を抱きしめながら


「ほんと、なんでこんなに可愛いかな…」


なんて千裕が呟いてたこと、私は気づかんかったけど……



*************

「今日は、学園祭の当日だけど、気抜かずに、楽しもう」


会長の言葉と共に、テンションが上がる生徒会メンバー。


「いちこさん、俺と一緒に……!」


「残念やけどな、森田。いちこは俺と一緒に過ごすんや!」


「ギャー!」


森田少年をイジメる兄ちゃんを後目に、いちこさんが私の隣に座った。


「まひるちゃんは?千裕と……」


ピースサインを作ると、いちこさんは嬉しそうに笑った。





*

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