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そして、5分後には目の前に並ぶ豪華な朝ご飯。
「どう?まひる。」
前を見ると、兄ちゃんの優しい笑顔。
はぁ……
兄ちゃんのシスコンぷりには適わんけど
私も結局ブラコンやなぁ
何があっても、その優しい笑顔で許してしまう。
「もういいよ。許すわ」
「よっしゃ!ありがと、まひる〜」
あまりにも嬉しそうに兄ちゃんが笑うから、思わず私まで笑ってしまった。
「な、兄ちゃん、兄ちゃん」
「どした?」
二人並んで学校へ向かう途中
ずっと気になっていたことを聞いてみた。
「兄ちゃんが入ってる生徒会ってどんな人がいんの?」
「……ギク」
え?
……え?!
今、かなりわかりやすく『ギク』て言ったやんな?!
なんで?!
「まひる!!」
「はい!!」
次の瞬間には、肩をすごい力で捕まれていた。
「絶対!絶対、生徒会の連中に近づくな!」
「なんで?」
「なんででも!絶対やぞ!」
「わ、わかったよ…」
なんでこんなに怒ってるんやろ……?
こんな兄ちゃんを見たことないから、なんか変な気分やな。
私は、呑気にそんなことを考えていた……
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