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次の日。


生徒会室はいつも以上に、熱が入っていた。


「まひるちゃん、初仕事だね」


書類を確認していると、いちこさんが話しかけてきてくれた。


「はいっ!初仕事がこんなに大きい行事ってすごく緊張するんですけど……」


「大丈夫よ、楽しみましょうね」


そう言うと、いちこさんは私に顔を近づけた。


「千裕と一緒にまわったら?」


そう、実は。


明日に控えてる行事っていうのは実は、


「せっかく学園祭なんだし」


学園祭なんです!


この金持ち学校はなぜか、学園祭を年に2回するんだ。


そして、この学校での初の文化祭。


もちろん恋する乙女としては、好きな人とまわりたいわけで……


「で、でも仕事が……」


「休憩の時間。千裕と休憩かぶってる時あるでしょ?……それに。」


「それに?」


「夜は花火があるでしょ?その時間は、生徒会のメンバーも自由にできるの」


「え……」


「花火、千裕と見たくない?」


み、見たいよ!


見たいに決まってるよ!


でも千裕、もう一緒に過ごす人決まってるかも……


「千裕さん」


ちょうどその時、森田少年が千裕に声をかける。


「なぁに?」


「千裕さんに用があるって女の人が来てますけど」


え…!


生徒会室の扉のところに、女の子が何人かいる。


ま、まさか……!



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