[携帯モード] [URL送信]



「まひるー!!」


千裕に送ってもらって家につくと、兄ちゃんが飛びついてきた。


「ぐえっ」


「まひる、どこ行ってたんや!心配したんやぞ!」


ぎゅうって兄ちゃんに抱きしめられて、息ができない私を千裕は抱き寄せため息をついた。


「将行ちゃん、まだ6時よ?」


千裕に抱き寄せられて赤くなる私を、今度は兄ちゃんが抱き寄せる。


「残念ながら千裕、まひるの門限は5時なんや」


え、そうやったっけ?!


そんなん初めて聞いたわ、兄貴のアホ!


その時。


「将行も千裕もそのへんにしといたら?」


聞こえた声に、私と千裕はニヤッとする。


「なぁんだ、将行ちゃん。そんなこと言ってすることしてるんじゃない」


「な、なんの話や!」


「ねぇ、いちこちゃん?」


千裕がそう言うと、いちこさんがバスルームから姿を現した。


「ひっひっひ」


ニヤニヤする千裕と私。


「ち、違う!」


アタフタする兄ちゃん。


そして。


「気持ちよかったわ、将行。ありがとう」


そう言って微笑むいちこさん。


兄ちゃんといちこさん、いつのまにそんなオトナな関係に?!


千裕と私は、目を合わせて笑った。



*

[次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!