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「うまくいくといいわねぇ」


と微笑んでいる柳瀬千裕と


「俺はいちこさんが幸せなら……っ」


と泣きそうな森田少年。


「兄ちゃんも妹離れしてくれたらなぁ…」と、私も呟いた時。



「まひる」


会長に呼ばれてビクッとなる。


私は硬直したまま動けず。


「話が……」


会長が言いかけた時、私の腕は柳瀬千裕に掴まれた。


「あたし達も休憩に行きましょうか、まひる」


そう微笑まれて、ブンブン首を縦に振った。


そのまま生徒会室を出ると、私たちは中庭にある自販機に来た。


「何がいい?」


「んー、ココアかな」


「了解。」


「あ、お金……」


「いいわよ、これくらい。あたしは男よ?女の子にはおごってあげるもんなのっ。」

「あ、そう…」


その口調で言われてもまったく心に響かんよね、残念ながら。


「ちょっと座って話さない?」


柳瀬千裕は私のココアと自分のコーヒーを持って、近くのベンチを指差した。


「デートのお誘いっ」


なんて言ってる柳瀬千裕を置いて、私はベンチに向かった。



*

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あきゅろす。
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