[携帯モード] [URL送信]



それはそれはもう、般若のような……


「馬鹿言ってんじゃないわよ……」


ひぃ!


「ご、ごめんなさい」


「私はあんなオカマ男ごめんよ。気持ち悪い」


ひ、ヒドい言われようだな柳瀬千裕……


「たまたま、席が隣になって仲良くなったのよ。それを、千裕に色目使ってるとか何とか。思い出すだけでイライラするわ」


それに……、と結子ちゃんは付け足した。


「何かされたん?」


「いいえ、何でもないわ」


結子ちゃんは何かを振り払うように頭を振った。


「とにかく、あの女は性格悪いから注意しなさい」


「うん、わかった…」


て、返事したものの。


どうすることも、できひんよなぁ……


それに、なんかされるって決まったわけじゃないし!


私はそのまま眠りに入った。





「ちょっと!ねぇ、まひる!」

「ひいっ!」


二の腕に痛みを感じて目を覚ます。


「あんたいつまで寝てんのよ!」

見ると、結子ちゃんが私の二の腕を抓っていた。


そ、そりゃ痛いはずや……


「今昼休みよ?!」


昼休みってことは……


4時間寝てるし!


あ、焦る……



*

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!