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固まっている私を見て、柳瀬千裕は深いため息をついた。


「ま、いいわ。これからは会長と二人きりにならないようにね」


そう言って、柳瀬千裕は私から離れていった。


そして、クラスの中心的な人たちの輪に入っていった。



「やだ……私のそばにいてよ、千裕」


はぁ……って、

「おい!」


結子ちゃん、いつからいたんや!

しかも、

「勝手に人の心の中の言葉作らんでよ!」


「え、だってそばにいてって思ってたでしょ?」


ケロッとした顔で言う結子ちゃんに思わずため息。

なんで私の周りには変な人が集まるんやろ……


「千裕、さっきはどうしたの?あんな大声出して……」


今度はぶりっこな声を出し始めた結子ちゃん。


その視線の先には、柳瀬千裕に何か話しかける岡垣瑞穂ちゃん。


「ううん、何でもないわよ」

次は柳瀬千裕の声マネ。


「……結子ちゃん、なに言ってるの?」


「アフレコ。気になるでしょ?」


……いや、特に。

でも楽しそうな結子ちゃんに言うわけにもいかず、そのままにしておいた。


てか結子ちゃんの中で、私は柳瀬千裕のことが好きってなってんのか?



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あきゅろす。
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