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両腕を、男前二人に捕まれて失神寸前……じゃなくて!



「どこ行くの?!」


「んー、ちょっとねぇ」


「おとなしくついてきてくださいね」


両端の男たちはニヤニヤ嫌な笑いを浮かべたまま。


抵抗しても、男二人の力に勝てるわけもなく。



「はぁぁぁ……」


私は抵抗をやめて、おとなしくついていくことにした。















そしてしばらく歩いた後


「ついたわよ」


見上げるとそこには


『生徒会室』の文字。



ななななな!


なぜ私が生徒会室に連れてこられてるわけ?!



「ちょ、ちょっと待って!」


私の抵抗もむなしく、ガラッと扉が開かれた。



そこには


同じ資料に目を通す一組の男女の姿。


黒髪で、眼鏡の奥の切れ長の目が印象的な男性と


ウェーブした髪に大きな瞳、柔らかい印象の女性



美しすぎて、思わず感嘆のため息が出そうなほど……



「会長。水野まひる、連れてきました」


左腕を持っていた彼がそう言うと、二人の視線が一気に私に向けられる。


「………っ」


カッと顔が赤くなる私。



「……遅かったな」


『会長』と呼ばれた彼が声を発すると、少し鳥肌が立った。


容姿が綺麗やと、声も綺麗になるもんなんかな?



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