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「ほら!名前は?!」


田辺さんの美しさにボーッとしていた私は、ハッとして口を開いた!


「み、水野まひる!」


「……だから、こんなに注目の的なのね」



どういう意味?


「水野将行の妹?」


また出てきた……


兄ちゃんってなんでこんな有名なん?


結子ちゃんなら、教えてくれるかな?



「なぁ、結子ちゃん。兄ちゃんって、なんでこんなに有名なん?」


「……ここじゃなんだから、廊下行こっか」


結子ちゃんは私を連れて、廊下に向かった。







*********


「はぁ……」


廊下に出て、やっと一息吐く。


みんな私をジロジロ見てくるから、かなり通りづらかった。



「さすが、水野将行様は偉大ねー」


結子ちゃんは、ほとんど棒読みで言った。



「で、なんだっけ?水野将行が有名な理由?」


「うん」


結子ちゃんはうんざりしたような顔をする。



「うちの学校ではね、生徒会が絶対的な権力を持ってるのよ」


あ、そういえば。


兄ちゃん生徒会に入ってる!


*

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