7
「ほら!名前は?!」
田辺さんの美しさにボーッとしていた私は、ハッとして口を開いた!
「み、水野まひる!」
「……だから、こんなに注目の的なのね」
どういう意味?
「水野将行の妹?」
また出てきた……
兄ちゃんってなんでこんな有名なん?
結子ちゃんなら、教えてくれるかな?
「なぁ、結子ちゃん。兄ちゃんって、なんでこんなに有名なん?」
「……ここじゃなんだから、廊下行こっか」
結子ちゃんは私を連れて、廊下に向かった。
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「はぁ……」
廊下に出て、やっと一息吐く。
みんな私をジロジロ見てくるから、かなり通りづらかった。
「さすが、水野将行様は偉大ねー」
結子ちゃんは、ほとんど棒読みで言った。
「で、なんだっけ?水野将行が有名な理由?」
「うん」
結子ちゃんはうんざりしたような顔をする。
「うちの学校ではね、生徒会が絶対的な権力を持ってるのよ」
あ、そういえば。
兄ちゃん生徒会に入ってる!
*
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