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せっせと、千裕の部屋を片付けていく。


実家にいる時は片付けなんてしようと思わんかったけど。


兄ちゃんと二人暮らしするようになって、掃除の重要さを知った。


……あの人、散らかし魔やから。



「まひるー」


一生懸命やりすぎて、千裕に呼ばれてるのに気づかなかった。


「は、はい!」


「もう、何回呼んだと思ってるのよっ」


ブーブーすねる千裕が可愛くて、思わず笑ってしまった。


私の笑顔を見て、千裕も笑う。


「ねぇ、もう掃除いいからこっち来て?」


「……っ」


こっちって……


千裕は、ソファーに座ってて。


ポンポンと、自分の右側を叩いてる。


「いやっ、でもまだ掃除終わってないし!」


自分でも、顔が真っ赤になってるのがわかる。


恥ずかしすぎ……


「あたしとくっつくの嫌?」


な……!


そのうるうるの瞳はズルい!


私はゆっくりと、千裕のいるソファーに近づく。


そしてあと少し、って時


グッと腕を引っ張られて、私のカラダは千裕の腕の中におさまった。


「……っ」


や、やば


なんかクラクラする…


「まひる……」


そ、その耳元での甘い囁きは反則やってば!!



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