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ハルノヒザシ

そろそろ閉まる食堂は人の入りもまばらだ。
先輩も腹が減っていたのかガツガツと自分の分のカツ丼を食っている。
ちなみに俺もカツ丼。俺に選択肢はなかった。
うん、でも美味しい。 カツは揚げるの難しいんだよな。よく揚げてある。
今度コツなど聞いてみたい。
「お前食べ方上品だなー」
あっという間に大盛りのカツ丼を食い終えた望月先輩が暇そうに俺の食べるのを見ながら言う。
そんなことありませんよ、三好にも言われたけど。
「そうですかー?それより俺は先輩の食べる速度の速さにびっくりしましたよ」
太りますよ?と思うがまぁ先輩に限ってそんな事はないだろうと思うい黙っておく。
「別に普通だろ。つーかお前食堂で見ないけど何処で食ってんだ?」
「教室です。弁当ですから」
「マジで?弁当って珍しいな。お前が作ってんの?」
望月先輩がびっくりしたように目を見開く。
そりゃこんな全寮男子高で毎日弁当は珍しいと思うけどね。
「ハイ、自炊してるんで。料理とか得意ですよ、俺」
俺が言うと確かにそんな感じーとケラケラと先輩が笑う。
どんな感じですか?
「ごちそうさまでしたー」
やっと食べ終わり手を合わせながら礼をする。
うー満腹満腹。

「ありがとうございましたー、美味しかったです」
望月先輩にお礼を言いながら二人で寮へと向かう。

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