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ハルノヒザシ

そのまま少々の時間パニクっていたがふと時計に目を移すと、六時半。
俺はハッと自分に課された仕事が終了していないのを思い出す。
ぼーっとしながら手だけを動かして作業を再開する。
余計な事を考えるのを止め、無心でやったのが良かったのか片付けは程なく終了した。
うん、我ながら良くやったよ。
自画自賛しながら俺はリストの本を探しだす。
うん、結構あるな…。まぁこの中にあるって言ってたし、だいたいわかるだろ。

「おー結構片付いたじゃねぇかー。感心感心」
七時を少し過ぎたころ、部活帰りに直行して来たのか、ウィンドブレーカーを着て望月先輩が現れた。
部活でも厳しいんだろうな、この人は。
「部活お疲れさまでしたー」
「おう、しかし前田に任せて正解だな。終わらないと思ってたが…。そっちはどんくらい進んだ?」「あっ、半分くらいです」
俺はリストを見せながら答える。
おー良かった。今は怒ってませんね、先輩。
「よし、んじゃ俺も手伝うから今日中に終わらせんぞ」
ハイっと俺は元気よく答える。
やれやれ長かったこの作業にもやっと終わりが見えて来たぞ。
そしてさすがは図書委員長。あっという間に作業は終わってしまった。
ホントに先輩凄いな。
まさに図書室のプロだ。

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