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ハルノヒザシ

トボトボと壁に寄りかかり、腕を組む望月先輩の前に進み出る。
うわぁ絶対怒ってるよ。怖い怖い怖いー。
「おはようございます、望月先輩」
とりあえず何を言っていいのか解らず挨拶をする俺。
スッと望月先輩の目が細くなる。
「さて、前田。俺がここに来た理由はわかってるよな?」
低い静かな声。
クラス中が聞き耳を立てているのを感じる。
でも、俺何かしたっけ?
「えっと、わかりません」
正直に答えてしまう俺。
だってホントにわかんないだもん。
途端、あぁ?と声を尖らせる望月先輩。
ぎゃー、マジで怖い怖い。
「お前、昨日集まりサボっただろ?一回めから度胸あるよなぁ?前田」
望月先輩の言葉に俺は目を丸くする。
えっ昨日集まりあったの?
「えっ明日じゃないんですか?」一週間後とか行ってなかったっけ?
「ちゃんと知らせてあるはずだ。言い訳は聞かねぇ。今日放課後終わったら即図書室来い。まぁ丁度いい見せしめになる」
ニヤリッと笑いながら望月先輩が言う。
俺はその笑顔に震えあがる。
見せしめって何だよー!
「今日もサボってみろ?その時は…」
しません、しませんと俺はブンブンと首を振る。
じゃあまた後でな、と望月先輩は去って行く。


あぁ気が重い。
まぁ忘れてた俺が悪いんだけどさ。
都合良く大震災起こらないかな?

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