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ハルノヒザシ
信賞必罰
三日間が無事に過ぎた。
相変わらず三好は寝てるし、夏はちょこちょこ姿を見せるしだけど大した事は起こってない。
匂宮先輩はこの頃現れないし…。

ちょっと俺も気が緩んでたんだと思う。

今日は木曜日。何時ものようにギリギリに教室に着き、朝のホームルームを終える。
えーっと朝は古典だっけ?と思いながら次の時間の準備をしていると、廊下がざわめいているのに気付く。
これが昼休みだったら俺も夏が…?と気にしている所だけど今はそんな事をは絶対にない。
俺は気にせずロッカーに向かう。

その時、パシンと言う鋭い音を響かせ、教室のドアが開いた。
「前田春日いるか?」
響き渡る大声。 えっ何何?
前田、春日って俺だよ!!
俺は急いで振り向く。クラスの入口に立っていたのは将軍こと望月先輩…。
えっ何だか怒っていらっしゃる…?俺なんかしたっけ?
クラスの奴が俺を指さして、望月先輩に言っている。
ちょ、止めろ馬鹿!気付かれるよ!
案の定ロッカーの前で固まっている俺に望月先輩は気付き、手招きした。
怖ー!仕方なく俺が近付いて行くとクラスの奴が将軍だ、将軍だと囁いているのが聞こえた。
他人事だと思ってー。泣きたいよ俺は。

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あきゅろす。
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