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ハルノヒザシ

「出来たー。いぇーい」
終わった瞬間、俺は小さく歓声をあげた。馬鹿みたいだけど。
三好のことをテンション高いなんて言ってらんないなこりゃ。
これが俗に言うホリデー効果ですか?又の名を日曜日は以上にはしゃぎたくなる病。主に小学生がかかるが、週休二日になってから減ってるという…
はっ、どうでもいいことを考えてしまった。いけねーいけねー。
「三好ー、出来たよー」
「わーマジ上手そう」
俺が呼ぶと珍しくテーブルの前でボーっとしていた三好がやってきた。
なんだろう?考え事でしてたのかな?
「ハーイ、テーブル拭いてー」
俺はスープを皿に盛りながら三好に布巾を渡す。
おー我ながら上手そう。腹も減ったし。
「いただきまーす」
「はい、どーぞ」
うおー久しぶりだ、上手いー、と言いながら食べる三好。
そう言えば俺も久しぶりだ。なんだかんだ言って作るのに手間がかかるもんな。
昔は結構つくってたけど、高校入ってからはバイトが忙しくて。
夏はもう夕飯を食ったんだろうか?明日の弁当にミニサイズのを入れようと取ってあるから持っていってやろうか。
いや、でも友達もいるだろうし、もう食ってるだろうな。
ちょっと考えた後、その案を没にする。
うん、夏には今度クッキーでも焼いて持っていってやろう。
「前田?どした、ぼーっとして。まぁ何時もだけど」
既に半分以上食べ終えている三好がこっちを見ている。
「ん、別に。今日は楽しかったなって。筋肉痛が結局一日中辛かったけど。スープのおかわりいる?」
うん、と答えて皿を差し出す三好に俺はスープをついでやる。
そんなにボーっとしてるかな、俺。いつも。
「つーかもう日曜日終わりか。明日から学校めんどいな」
「俺には一日中お前が寝てばかりに見えるんだけど」
はーっとため息を付く三好に俺はすかさずつっこむ。
まぁ一日しか一緒に授業受けてないけど、寝てばっかなんだよ。コイツ。完全に夜更かしのせいだと思うけど。
食べ終わって三好に片付けを任せ俺はシャワーを浴びることにした。
(ああ、久しぶりに風呂に入りたいな)
まぁ十分シャワーでことは足りるんだけど。
また明日から、俺の新しい一週間が始まる。

そしてまた、今週も

波乱の予感…?


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