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ハルノヒザシ
8・(三好視点)
(かわいい)
ノリで前田に嫁に来いと言ったがあながち全て冗談でもないなと前田の後ろ姿を見ながら俺は思う。
料理上手いし、優しいし、俺と趣味合うし、何より一緒に居て全く苦痛に感じない。
まさに友達にするならパーフェクトなヤツだと思う。
(うん、女だったらマジで口説いて俺のモノにしちゃうのに。マジで嫁に欲しい)
しかしあいにく前田は男だ。俺はそっちの方の恋愛にはあんまり興味が今のところない。
(しかし、弟君にはそんなこと関係ないみたいだけどね)
あの、猛烈アプローチ。前田を一人占めしていたいと言う独占力。
いくら好きだといってもなんか前に出すぎているような気がしないでもない。
前田は気付いているのか、いないのか…。
弟君は今が一番危ない盛りだ。タッパもあっちの方があるし、いい体してるし。慣れてそうだし。いつか襲われるんじゃないか。実の弟に。
(し、か、も…裏ルール適応者だ)
学生の中では結構噂になってきている。まぁこの間高校棟乗りこむという前代未聞のことをやらかした後だし、当然っちゃ当然だけど。
中学三年に久しぶりにヤバイ奴が収容された。
この話題は水面下では更に大きく尾びれが付きながらも広がっている。まぁ前田と兄弟と知る奴はあんまり居ないのが不思議だ。まぁ霞んでるんだろう。その噂の影に。
正直その方がいいと思う。
弟君は学校側から目をつけられてるし。
(そして前田自身も…)
危なっかしい感じだし。
なんてあらわせばいいのだろう。
そう…だな…

俺自身そうだったように

惹かれる、んだ…

前田には
俺達みたいな奴がね…
だから弟君の気持ち、俺にはよーくわかるよ。
だから君に協力してあげる。

色々と愉快そうな君に



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あきゅろす。
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