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ハルノヒザシ

一通り周り終えた後、俺はポケットから昨日書いたメモを取り出し確認をする。
よし買い忘れはないな!あと一週間は買いに来れないし。
「三好ー、そろそろレジ行くけどなんか欲しいものある?」
「コーヒーが欲しいな。毎日飲むし」
確かに…。三好はコーヒー中毒なんじゃないだろうか?確かカフェインには依存性があった気がする。
しかしコーヒーの何処が美味しいんだか…。苦いだけじゃん。
コーヒーを三好が選ぶとやっとレジに並ぶ。
バス間に合うよな。間に合わなかったら洒落にならない。タクシーで帰らなきゃだし…。
「…円になります」
籠二つに山盛り買った品物をレジのおばさんがやっと打ち終えた。
うん、一万ちょいか。予想していたより多いな。まぁなんか色々と買い溜めもしたしこんなもんか。
俺が金を払う間三好が籠を台のほうへと運んでいく。
わー気が利くなぁ、あっカードつくっとこ。ポイント付くし。
「センキュー三好」
「おう、後で半額払うから」
「ああって、駄目そんな適当に入れたら!もう三好はあっちでドライアイスと氷取って来て」
三好が適当にビニール袋に詰め込もうとするのを俺は慌てて阻止した。
適当に入れるのは俺が許さない。小さな俺のこだわり!
ガサガサと品物を袋に入れていると三好が氷をぶら下げて帰ってきた。
うん、アンバランスで面白いな。ドライアイスは多分持ってき方がわからなかったんだろうな。手ぶらだったし。まぁいいや。
「ありがとう、三好」
「なんかドライアイスは全部こぼれたぞ。袋が要るんだって」
困ったように言う三好。
ほら、やっぱりね。
「いーよ。一時間ちょいぐらい持つだろ。んじゃ帰ろう」
「おう。荷物寄こせ。持つから」
「んじゃ半分」
そのまま並んでバス停に向かう。行きと違って帰りは時間通りだ。
バスに乗るとまた三好は寝てしまう。コーヒー飲んでないからかな?
それにしても今日は楽しかった。やっぱ買い物って楽しいよな。
寮に帰ったら何作ろう、俺は窓の外を眺めながら色々とこれからの献立を組み立て始めたのだった。
これが楽しいんだよ!買い物した後!
今日は立ち読みで新しいレパートリーも増えたしな!

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あきゅろす。
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