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ハルノヒザシ

「うん。どちらかと言えばおいしい」
「食堂のを食べたあとに食べるとここのおっさんがゴットハンドに感じるよ」
次に向かったラーメンショップはまぁ中の上、よくて上の下という味だった。
俺はもっと細い麺のほうが好きなんだ。
三好は眼鏡が曇るのか前髪を食いそうなのか、いつも部屋にいるように前髪を横分けにしてピンで止め眼鏡を外してズルズルと食べている。
絶対髪の毛切った方がいいのになんでこんな伸ばしてんだろ?良い顔してるんだからもっと出せよ。
じーと三好の方を見ていると気付いたのか三好が視線をあげた。なんだか何処見ているかわからない目つきだけど。
「んー前田、もしかしてこっち見てる?」
顔をグッと近づけ三好が言う。アレ?見えてないんだ、そーとー目が悪いなこいつ。
しかし近い近い。ここ公共の場だからさ。
「いや、別に。どーでもいいこと考えてた」
最後のラーメンをすすりながら俺は答える。
うん、何か本当どうでもいいこと考えてたな俺。
「ありがとーございました」
ラーメンショップのおっさんの元気な声に見送られ俺達は店を出る。
さぁ今度こそ買い物行くぞ!!
こっからが本番!!

主婦にとって買い物ほど楽しい事は無いんだからな!

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あきゅろす。
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