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ハルノヒザシ

「じゃあさっきはアイツにネクタイ締めてもらった訳ね」
何が何だかわからないといった顔をしていた三好に改めてさっきあった事を話す。
平野先輩は結構有名な先輩らしく三好も知っていたらしい。
まぁ確かに目につくよな。
「なんか平野先輩風紀委員なのに派手だよな。委員長が何か言いそうなもんだけど」
「なんか風紀委員長とは幼なじみらしいよ。平野先輩はかなり人気あるしな」
まぁ俺は好きではないけど、と付け加えながら三好は言う。
「まぁ確かに人気ありそうな感じ。顔も恰好いいし、背も高いし」
「まぁ確かにな。しかもなんか頼めば抱いてくれるらしいぜ。アイツは」
サラッと三好が言う。 えーっと抱くってあれだよな。こうギュッとさ?あれ、違う?
考え中のため俺が黙っていると三好が再び口を開く。
「まぁ結局は木花委員長とデキてるって噂だけど。俺は違うと思うけど」
何でもないことのように三好が続けるため、ここではこれが普通なんだなとつくづく思う。
まぁなるべく気にしないことにしておこう。俺には関係無いことだし。

寮に着くと俺はちゃちゃっとシャワーを浴び、夕飯を作る。
何だか今日も疲れた。やっぱ新しい環境って慣れるまでは疲れるよな。
「お前眠そうだな。宿題もないし、はよ寝ろよ。片付けは俺やっとくし」
「んーありがとう」
三好の気遣いを有りがたく受け、俺はとっとと眠る事にした。

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