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ハルノヒザシ

「おー前田。おかえり。結べたんだ、ネクタイ」
教室に戻ると三好が声をかけてくる。
まぁ結べたっちゃ結べたんだけどね。最終的には。
「まぁ、うん」
「こっちのクラスには委員長来ないらしいぜ。副委員長が来るらしい」
さっき言ってた、と三好が教えてくれる。
良かった。今さっきの美人風紀委員長と会うのは気まずい。木花先輩だっけ?

「こんちわー、風紀委員会でーす」
その時、俺達のクラスに順番が回って来たらしくガラリと扉が開いた。
ってあれ。この声聞いたことあるぞ。しかもついさっき。
そちらに視線を向けると立っていたのはさっきのネクタイ結んでくれた人。
やっぱし先輩だったか…って副委員長?ピアスとかしてたよね!
今はネクタイ締めてまともな恰好しているけど。
「俺は風紀委員副委員長。三年の平野圭志ですー。このクラスは一年間俺の管轄になるんでよろしくな」
んじゃあ、早速服装点検始めますか、と一人一人の服装を見ていく。俺達のクラスの風紀委員はお供って感じだな。二条君だっけ?

「あーさっきのー、このクラスだったんだ。前田?宜しく」
俺の前に来た時、案の定気付いた平野先輩が声をかけてくる。
「はぁ、こちらこそ宜しくお願いしす」
俺はきがぬけた返事を返してしまう。
今日は風紀デーかな。
「以上終了しまーす。みんな優秀なのでこれからも守ってくれるとありがたいです。ネクタイは今度の点検までに全員結べるようになっておいて下さい。んじゃ失礼しましたー、西原先生。」
「おぅ、ご苦労様ー」
最後に平野先輩は微妙に俺に向けた厭味?を言い残し去って行ってしまう。
ネクタイを結ぶ練習をしなくては…。
「んじゃ終わりにすんぞー、解散ー」
「さようならー」

やっと学校での全項目が終わった。

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あきゅろす。
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