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ハルノヒザシ
10
「風呂の後はやっぱ牛乳だよなー」
「あ、俺にもくれ」
部屋に戻りった俺は、鼻唄交じりに冷蔵庫から牛乳を取り出した。
「はい、どうぞ」
「どうも」
三好にコップを渡すとぐーっと俺は自分の分を一気に飲み干す。
あー美味しい!次はフルーツ牛乳がいいな。用意しておこ。
台所でコップを洗い、三好のも飲み終わっていたら洗おうと思いクルリと振り向く。
「三好コップ……」
ん…、あれ…?
何で、三好はシャツを脱いでるんだろう?
ポカンとして見ていると三好はそのままシャツのボタンを外し終わり、下に着ていたタンクトップ一枚になる。
「三好、コップ…」
「後でいいよ」
「ああ、そうですか…」
やることを失った俺はそのまま台所に立ち尽くす。
近づいて行って止めたいが、三好から妙な威圧感が出ているようで近付けない。
「あの、なんで脱いでるの…?」
「暑いから」
はぁ、さいですか。
そんな暑くもない気がするけど。

「あと、見せるって言ったから」

三好の言葉にハッとして顔を上げる。
そんな俺を無表情で見つめる三好。
「いい!三好いいから!」
ぶんぶんと頭を振りながら俺は言う。
隠してるんじゃあないの?
見られたく無いから…。
さっき見ていたことが気に触ったなら謝るから。
わざわざ見せなくてもいい!

「いいんだよ。前田。こんなもん、見せるために入れてるんだから」

そう言って、三好はタンクトップを脱いで、パサリと椅子にかけた。
露になる身体。そしてアト。

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あきゅろす。
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